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「蒼穹、その果て」あとがき

2005年から12年にわたり連載してきた「蒼穹、その果て」ですが、今話をもって完結となりました。
応援してくださったみなさま、ありがとうございました!
ここまでたどりつけて、いまは安堵でいっぱいです。
連載中、わたし自身も卒業や就職、転居などさまざま変化がありました。おそらくおつきあいくださった方も同じではと。それでも変わらずこの物語を見届けていただけこと、とてもしあわせに思います。
「たのしい」とか「爽快」という意味でのカタルシスがある物語ではなかった気がしますし、12年のあいだにネット環境もだいぶ変わりまして、最後はほとんどツイッターのみの宣伝となってしまいました。それでもあたたかいお声をいただけ続けたことが、連載をするうえのわたしの励みでもありました。
感謝してもしきれません。
このはなしを書かせてくださってありがとうございました!

作品に関しては、続きからすこし語ったので気になる方はお進みください~。
今後について。
「蒼穹、その果て」後日譚を80頁ほどの新書サイズで製本する予定です。これはわたしが自分へのご褒美のために書いた本なので、本編からすれば蛇足的なはなしになってしまうのですが… 興味がある方はお手に取っていただけたら幸いです。また詳細が決まり次第、お知らせしますね。その名のとおり、主人公たちの「後日」を描いた物語です。なお、今のところサイトに掲載する予定はありません。
その後は「ユグドラシル」や「白兎と金烏」の完結にむけて、連載を再開させる予定です。こちらもまたその時が来たら、よろしくお願いします。
蒼穹についても、お言葉などいただけたら今後の糧にいたします。
なお、かねてからお知らせしていた朔さんが主催してくださっている完結おめでとう企画(@soukyu_sonohate)も、もしも興味があればぜひ…! 私が喜びます。

それでは、続きからあとがきになります。

桜と雪瀬の長い時をめぐる物語、いかがだったでしょうか。
この物語がめざしていた終着点は、「のちの世に語り継がれたことには~」から始まる二文でありました。もともと、雪瀬が「歴史の教科書に出てくるような偉人の、弟とか娘とか、特に名前を遺さずに生きたひとたち」から膨らました人物である、というのは以前からおはなししていたとおり。何かを遺さない人生をどのように広げるか、そしてすべてを描いたあとにそこにどんな光景が広がるのかが、この物語を通して探し続けたものでもありました。

有限の生をもつ彼に対して、悠久に近い生を生きる桜さん。
彼女が抱える孤独が浮き彫りになるのは、きっとこの物語が終わった数十年先なのではないかと思っています。正直、彼女が抱えていくものがあまりに大きすぎて、いったいどれくらいをこの物語で癒せるのだろう、と後半は届かないものに祈りを投げかけるような、そんな気持ちで書いていました。これだけ長いはなしを書いておいて、結局描ききれたかわからない、というのは不思議なものです。でもたいていどんなはなしでも、そういう感慨は残るものなので、これが平常運転なのかな。
他方で、雪瀬に関しては作者としては描ききったなあ、という人物になりました。「世界に飛び出したばかりの雛みたいな女の子」に対して、「この世界で一度大きな挫折をしている男の子」という立ち位置で登場した彼ですが、物語をはじめた当初は、このひとを書くためにこんなに時間がかかるとは思ってませんでした…。ひとを描くことのむずかしさを常にわたしに突きつけてきた人物になりました。
15歳の少年と13歳の少女だった彼らも、最後は29歳と27歳のええ歳した男女。狙ってやったわけではないんですが、現実の連載期間とほぼリンクした時間の流れになりましたね。
ちなみに雪瀬はこのあと、官吏として有能な働きぶりをみせ、国を東へ西へ駆けずりまわりながら、それなりに充実した生涯を送ります。桜さんは葛ヶ原の地をはなれず、それを支え続けました。彼女をのこしていくとき、彼は六章最終話とおなじ約束をします。また、彼女がさみしがることがないようにと葛ヶ原のひとたちに彼女のかえる場所になってほしいと願いを託します。桜さんの生涯は、なので、ひとに囲まれ続けたものでもありました。余談ですが。

各人物についてもすこし。
颯音は葛ヶ原に戻ったあと、柚葉とともに内政を担うようになります。葛ヶ原はこのあと発展期を迎えるのですが、その影にはこのひとの力があったものかと。また、朱鷺帝とは生涯親交がありました。薫ちゃんとのあいだに一男一女をもうけます。八代との確執は尾を引かず、子どもをべたべたにかわいがる父親になれました。
柚葉は女領主として、華雨さんかくや、の活躍をすることになります。この子もそのうち身を落ち着けることになるんですが、誰と結ばれるかはご想像にお任せします…笑 
真砂と蝶は、クレツというユグドラシルでも出てきた国に渡り、その地で奮闘します。なお、ユグドラシルと蒼穹は同時代・同世界の物語という設定で、このふたりはあちらの国の女王の命を受けた某キャラと手を組んで、大陸を駆けまわります。
月詠の人生はこの先、桜さんと交わることはありませんでした。
桜さんはのちの人生でもながく、自分の父親でもあった男を想いながら生きることになります。また、藍は言葉のとおり、「さいごまで」月詠のそばにいたはず。月とは月日を経て、再会を果たします。

ざっと彼らのその後についてでした。
また物語にする機会があれば、あたたかく見てもらえるとうれしいです。

このはなしを書けたこと、おはなしを通して読者さまとつながれたこと、しあわせに思います。
ほんとうにありがとうございました。葛ヶ原の地から愛をこめて!

2017.4.1 葉居スイ

Comment

| | 2017.04.01 21:59
このコメントは管理人のみ閲覧できます
すみそら | URL | 2017.04.02 19:19
蒼穹、完結おめでとうございます。
最終話までずっと楽しみにしていました。

さくらさんと月さんがすいせんを持って墓地へ来たところで、かなしい結末を想像してしまいましたが…杞憂に終わりましたね。
生きていて、2人で居られることが、自分のことのように嬉しく思いました。

各人物のその後も読ませて頂きました。
ぜひ、後日譚も読みたいですね!
詳細楽しみにしております(^^)
ぜひ、本編も書籍化を(笑)

今後もユグドラシルなど楽しみにしております。
駄文長文失礼しました。
本当に、雪瀬さんとさくらさんはじめ、葛ケ原のみなさんに出逢えてよかったです。
ありがとうございました。
スイ | URL | 2017.04.17 21:32
>りこさんへ
りこさん、蒼穹完結へお祝いありがとうございます…!
ユグドから読み始めていただけたとのこと、長らく連載が止まってしまっていて申し訳ございません~! 今年中には次の章の連載をはじめられたらな、と思っているので、気長にお待ちいただけたら幸いです…!
蒼穹の桜や雪瀬たちをずっとお見守りいただき、ありがとうございました。更新を待っていてくださる方がいたこと、とてもうれしいです。お言葉を励みに、ユグドたちの執筆もがんばりますね。お声を聞かせてくださり、ありがとうございました…!
スイ | URL | 2017.04.17 21:38
>すみそらさんへ
すみそらさん…! こちらからもお言葉ありがとうございます。
蒼穹へ最後までおつきあい、お疲れさまでした…! 雪瀬、無事生きて桜たちと再会することができました。どきどきさせてしまってすいません笑 ふたりをはじめとした登場人物たちをずっと見守っていただけたこと、うれしく思います。こちらこそ、すみそらさんような読者さまに出会えてしあわせでした!
後日譚のほうも初夏頃に、みなさまにお届けできたらなと思っております。その際はまたお付き合いいただけたら、とってもうれしいです!
あたたかなお言葉の数々、ありがとうございました。ユグドラシルも今年中には連載を再開できるよう、お言葉を励みにがんばりますね。またのお越しを心よりお待ちしておりますv
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