「蒼穹、その果て」二章1~3更新しました。

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スペインで見た犬が掘り起こされたので~
耳がぴん!と立っていてかわゆかったです。
スペインは空が広かったなあ。ラマンチャの風車がすてきでしたとても。
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だが、スペインに行ったのはもう半年も前なのだった。
記憶に深いのは、アルハンブラ宮殿に行ったとき、最大級の腹痛を起こして、背中をまるめながら歩いたこと。あれは…ひどかった…(いろんな意味で)

蒼穹二章「風の花嫁」1~3を更新しました!
来月からまた時間がとれなくなりそうなので、とりあえずキリがいいところまで三話分。
3に軽微ですが性描写が入りますので、苦手な方はご注意ください。
二章は15話ほどの章なのですが、「風の花嫁編」は冒頭の1~3だけで、あとは「黒海封鎖編」「南海事変編」みたいなものが続きます。おもには、領主としての雪瀬と薫ちゃんと名前を口にしてはならない…扱いのあのひとのはなしです。エピソードを作ってから、ここまで本当ながかったですー うおお。

そういえば、作りかけた2章の予告があったので、下に閉じておきますね!
採用分と若干ことばはちがいますです。
衣紋掛けにかかった花嫁衣装を桜は見上げた。
さやかなる白打掛は、白糸でほどこされた桜花の文様が風に踊っている。

―風の花嫁―
【Chapter2, End of the AZURE】


「ふつつっか、ものですが」
「ふつっかものですが、」 「ふっつかもの……」
「ふつ、つか、もの、です、が」

しどろもどろにようやく言いおおせると、わらい声がかえる。



さながら咲き初めの花そのもののような花嫁だった。



「……すまねえな。あなたは弟殿の祝言にすら出られないってのに」
「もう兄が必要な歳でもありませんよ」



南の端にてのろしがあがる。
白海、黒海、青海、三海が離反。

『南海事変』

のちに続いた騒乱をこのように呼ぶ。



「この時期の使いゆえ、派兵命令かと思われましたが……」
「いいや」
「これはたぶん、派兵命令だ」
文書を畳んで、雪瀬は言った。



「陛下は、何月でおさめるおつもりで?」
「ひと月じゃ」
 ぱちりと扇を閉じて、帝はのたまう。
「できるか。できぬのか。こたえよ、葛ヶ原領主」



 ――……ねえ、ほんとうに?
 ほんとうに、生きてんの颯音兄。



うふふ。うふふ。
鬱金もまた、乙女のように楽しげだった。
そう。美しい花嫁だったのね。橘雪瀬の花嫁は。
うふふふふふ。眸を濁らせて、可憐にわらう。



「……葛ヶ原兵は」
「消息は不明です」
月を仰いで、千鳥は痛ましげに目を伏せる。



「黒海領主、丹玄様であらせられる?」
黒海屋敷は、同日炎上せり。



「下知はもう出たのです。覆すことはできない」



不意にはっきりと桜に会いたいと思う。
あのあたたかいものを触れて、抱きしめたいと、思う。
それで、ああ俺、と気付いてもしまう。
もう戻れない。
どんどんと、戻れない場所へ進んでしまう。





桜は褥に腕を載せて、そぅっと眠る男の顔を見つめた。
いとおしくなってしまって、ふわりと額に唇を触れさせる。
この穏やかな日々がすこしでも続くよう。


「蒼穹、その果て」四譚
2015年春頃 連載再開予定


あいしているひとが、じぶんのもとへ帰って来てくれて、
隣で朝まで眠ってくれるのは。
こわいくらいの幸福だ。
こわいくらいの。

【COMING SOON】

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